自由度が自分に合っているかが大事

仕事によっては、自由度が非常に低い場合もあります。たとえば、受託開発だと仕様書に書かれている通りに正確に開発を行わなければなりません。少しでも仕様書と違う部分があれば作り直しということにもなりかねないのです。ですから、自分たちで創意工夫をして独自のものを作り上げていくという快感は得ることができないのが普通です。

逆に独自プロダクトを制作する場合には、高すぎる自由度に頭を悩まされることもあります。他の会社が開発しているような製品は避けて行かなければならないことも多く、逆に苦労をすることも考えられるのです。自由な働き方を求めていたはずが、高すぎる自由度のせいで何をしていいか分からなくなることもあるでしょう。クリエイティブな職業はたいてい自由度が高いですが、その点こそが一番精神的にも厳しい部分だというのは、案外盲点になりやすいです。

自分に合った適度な自由度、というものをまずは把握するのが最善でしょう。その点を理解しないままで就職活動をしてしまうと、入ってすぐに別の仕事場に転職がしたくなってしまいます。独立をしてフリーになるときにも、自由度については注意が必要です。フリーならどんな仕事でも自分の好き勝手にできるとは限らないからです。むしろ逆に、会社員として働いていたときよりも自由度が低くなるケースもあります。特に単価の安い案件を請け負うときには、決まった形で成果物を提出することを求められやすいので注意です。